---DTPで電子化されたデータを、初めて電子メディア版として活用されたのは? |
岡野:「ちょうどDTP体制が整った頃、ソニーから“電子ブック”という規格が発表されたんです。これは、キャディに入った8cmのCD-ROMソフトを液晶画面付き専用プレーヤーで閲覧するもので、これ用のソフトとして発売したのが最初ですね。」
吉川:「ただ、この商品は大項目事典20冊(書籍)とのセット商品で、単独の商品としては販売していませんでした。電子ブック版だけが欲しかった人もかなり多かったようですが…。」
岡野:「あと、この頃は検索に漢字が使えませんでした。検索はすべて仮名。したがって、「あめ」で検索すると雨も飴もヒットしてしまった。それでも、当時としてはすごかったんです。」 |
--学校では、ブリタニカのLAN版が使われているそうですね。これは現時点でどのくらい普及しているのですか? |
吉川:「LAN版は、販売を開始して5年ほど経ちます。現在の納入実績は、日本国内でおよそ3,000校です。小学校がもっとも数が多いので、小学校への納入数が多くなっていますが、内容的に低学年だと難しいので、4年生以上〜中学生あたりが一番使われているんじゃないでしょうか。」 |
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電子ブック版は、このような専用機器で閲覧した。「データディスクマン」という名称を覚えている方も多いだろう。
ちなみに、「電子ブック」はソニー株式会社の商標。 |
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