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―― では、まずはWindows版の特徴的な機能について教えてください。 |
■ユージン:市場にある競合製品と比べてまず一番の違いは一つの製品の中に搭載される機能の豊富さを挙げたいと思います。クラッシックなアンチウイルス機能はもちろん、アプリケーションコントロール、最新のバージョンではセキュリティネットワークやサンドボックス(仮想実行スペース)が搭載されています。 仮想実行スペースという機能はIEといった一般的なプログラムはもちろん、出所不明のプログラムなども仮想実行スペース上で起動させることで、その作業中に感染したり何かウイルスを持ってきてしまったとしても仮想実行スペースを閉じれば実際のPC環境には影響を及ぼしません。脅威に対しては非常に有効であり、ご利用いただくことを強くお勧めします。またカスペルスキーセキュリティネットワークでは全世界中のユーザーから最新のウイルス情報を収集しています。これをリアルタイムに緊急検知システムに反映させ、ユーザーのPCを既知のウイルスはもちろん、未知の脅威からも徹底的に防御します。 また、カスペルスキーセキュリティネットワークは、セキュリティを提供するだけではなく様々な統計データを同時に取得することができます。現状や今後の傾向などをそこから読み取ることができますので、例えば特定の地域からはどういった攻撃が多いかや、どこからどこへの攻撃が多いか、増えているのか減っているのかといった情報を活かして、次の製品へのフィードバックを行っていきます。 5年前と今のアンチウイルス製品を比べた場合、自転車と車ぐらいの違いがあります。サイバー犯罪も5年前と比べると進化しており攻撃側の手法の進化もめざましいものですが、我々の製品もさらに進化しています。皆様にも実際に最新の機能を体感していただきたいと考えています。 |
―― 次にMac版についてはどのようにお考えでしょうか。 |
■ユージン:今、日本では家庭で利用されているPCが1台に限らず複数台ということも多くあると聞いています。 その中にWindows PCとMacintoshが混在している場合、MacintoshにWindowsのウイルスが入っていることも考えられます。メールの送受信などでWindows PCにウイルスを気づかず送ってしまうこともあるかもしれません。 こうしたリスクを少しでも回避することを考え、ユーザーの利用環境全体を守るためにMac版をリリースすることにしました。長年研究を重ねてきた成果でもあり自信を持ってお勧めします。 Mac版を今回ようやく投入出来たことに満足しています。 海外に目を向けると、欧州、北南米、アジアそれぞれの地域でコンシューマ製品は好調な売れ行きを示しています。 ユーザーの皆様に選んでいただける製品を提供できているということだと思います。 |
―― ではコンシューマ製品についてもう少しお聞かせください。Windows版でユージンさんお勧めのポイントはありますか? |
■ユージン:これまで挙げた仮想実行スペース、セキュリティネットワークなどすべてお勧めですが、今回、特に気を遣ったのはPCリソース消費の低減です。ユーザーにPCを使うことに専念してもらえるように、アンチウイルスが動いていることを意識しないようにと考えました。 但しそのためにセキュリティレベルを下げることは一切していません。これまでもメッセージをしてきましたが、速さと堅牢さをさらに高いレベルで実現しています。 またインターネットを利用してのショッピングなどの機会がますます増えています。あなたの大事な個人情報を守るためにも、新しくなったセキュリティキーボードの利用をぜひお勧めします。 おそらく近い将来、今のPCという概念が変わってきて今でいうスマートフォンに近いようなイメージになっていくのではないかと考えています。今後も使うプラットフォームにあわせて最適なセキュリティを投入していきたいと考えています。 |
―― Mac版では他社は総合セキュリティを提供していますが、今回のKasperskyはアンチウイルスのみですね。これで十分なのでしょうか。 |
■ユージン:現状でのMacintoshのセキュリティではアンチウイルスで十分と考えています。ただ今後Macintoshのシェアや利用環境の変化によってMacでもより高いレベルのセキュリティが必要になってくることも考えられます。 例えば、一般道を走る車はブレーキ、シートベルト、ABSなど様々な機能が必要ですが、ゴルフ場のカートはシンプルな機能ですね。使う状況、環境に応じた機能を提供することが必要であると考えています。 |
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